根管治療とは

神経にまで達してしまったような重度のむし歯(むし歯の進行段階でC3・C4)や、外的応力による歯髄壊死に対して行う保存治療です。

感染した神経や血管を除去し、洗浄・消毒します。根管がきれいになったら、薬剤で埋める(充填)一連の治療をいいます。

根幹治療は

① 根菅治療で治癒する。
② 歯根端切除術などの外科的治療を併用する。
③ 治療不可であり抜歯が適応となる
の3つの段階を歯科医師が判断し、治療方針を決めていきます。

歯ごとに状態は変わるため、治療期間が長くなり結果として抜歯となる場合もあります。

治療手順

根管治療後は、かぶせ物をすることによって歯を抜かずに残すことができます

根管治療に使用する設備・器具・材料

マイクロスコープ

患部を最大約20倍に拡大することで、細部にわたる状態の把握が可能になります。

等倍(肉眼)
約20倍

CBCT

複雑な根管形態と周囲組織の状態を3次元的に把握することで、治療の予知性と確実性が向上します。

拡大鏡

Ni-Tiファイル

ステンレス製ファイルと比べ高い弾力性を有するファイルを使用します。

根管治療用チップ

複雑な形態をもつ根管での汚れの除去・清掃や、取り残した歯科用材料の除去に使用します。

MTAセメント

殺菌効果が高く虫歯の不活性化をはじめ、高い封鎖性や、継続的に放出するカルシウムイオンなどにより外来刺激による障害から神経を保護する材料です。根管充填にも使用します。