親知らず(wisdom-tooth)とは?

・前歯から数えて8番目の歯をいいます。生えてくる時期がだいたい20歳前後で、親に口の中を見られることも少ないため「親知らず」と呼ばれています。

・上下の顎に最多で4本存在しますが、まっすぐ生えている人、横向きに生えている人、0~3本しかない人、など個人差があります。

・智歯(ちし)・第3大臼歯・8番という呼ばれ方をすることもあります。

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上は口の全体を撮影したレントゲンで、それぞれの歯は前歯から①〜⑧の番号で表すことができます。
⑧と番号を示している歯が親知らずとなり、このレントゲン上では親知らずは4本確認できます。

黄色の枠を拡大してみると

⑤〜⑧の歯が確認でき、親知らずが⑦の歯に引っかかるようにして、斜めに生えていることが分かります。

親知らずの生え方

親知らずは、様々な方向に生えてくるもので、大まかに下の3つに分類されます。生え方によっては歯磨きでキレイにするのが難しくなり、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。

抜歯をするとき・しないとき

歯科医学的根拠に基づいて、抜歯をした時に患者さんが得られる利益が、しない時よりも大きい場合に行います。

親知らず抜歯のメリット・デメリット

親知らず抜歯の合併症・偶発症

基本的に当院で対応いたしますが、状況により大学病院等にご紹介させていただく場合があります。

全身的

・局所麻酔中毒
・アナフィラキシーショック
・神経性ショック
・薬物アレルギー

局所的

当院での親知らず抜歯の流れ

・腫れている場合は消毒や抗生物質の内服し、落ち着いてから行います。

・抜歯は手術であり外科的技術を要します。

・当院では完全埋伏抜歯や水平埋伏抜歯も行っています。

・全身疾患がある方もご相談ください。

① 問診と口腔内審査

② レントゲン撮影 :デンタル・パノラマ・CTなどを撮影し、①と併せて難易度を把握します

③ 抜歯の手技説明、術後に考えられる合併症・リスクの説明

④ 血圧や脈拍の測定、汚れがある場合は感染防止のため歯のクリーニング

⑤ 抜歯の施行:抜歯は緊張しストレスを感じるものです。可能な限り痛くなく、丁寧かつ迅速に処置することを心がけています。また、抜歯窩へのテルプラグ(コラーゲンのスポンジ)や、腫れ止めの注射も行なっています。

⑥ 術後の注意事項の説明

 

どのように抜歯するのか?

抜歯後の経過と注意事項

・注意事項を記した用紙を見ながら説明し、お渡ししています。

・可能であれば翌日か翌々日の消毒と傷の状態の診察をします
・痛みは1週間ほどでほぼ落ち着いてきます
・神経麻痺が疑われる場合は、早めの診察をお勧めします
・腫れのピークは術後2〜3日です。
・内出血の黄色班が出ることがありますが、1週間くらいで自然消失します
・抜糸はだいたい1週間前後に行います

親知らずの再利用

親知らずがキレイに抜けた場合、歯が無くなった場所に移植するという方法があります。
根の治療が必要となり、状態が落ち着くまでの制約が一時的にあります。
条件が揃う場合は提案させていただきます。